TTMIK レベル 1 レッスン 2
このレッスンを聞き終えると、はい/いいえで答える質問に 答えられるようになります。
네 / 아니요
韓国語では、 존댓말 [チョンデンマル]と言われる丁寧語で、「はい」は네 [ネ]、そして「いいえ」は아니요 [アニヨ]と表現します。
네. [ネ] = はい。
아니요. [アニヨ] = いいえ。
韓国語の네と、英語の"Yes"は必ずしも一致しないことがあります。これは아니요でも同じことです。これは、韓国語の네が他人が話したことに対する「同意」を意味するからです。そして아니요は、他人が話したことに対する「意見の不一致」や「否認」を表します。
※これは、英語の否定疑問文 (You don't like coffee? = コーヒーは好きではないんですか、など) に対する回答が、英語と韓国語で違うことを解説しています。しかしこの考え方は韓国語と日本語で同じですので、特に気にしなくて良いはずです。原本ではこの後、英語と韓国語の違いを例を挙げて説明していますが、本編では割愛します。
네は「はい」以上の意味を持つ
네[ネ]は「はい」や「そうです」という意味ですが、会話のつなぎの役目も果たします。2人の韓国人が話している会話を聞けば、「はい」という意味ではなくても네をよく聞くことができるでしょう。
例えば、こんな風に2人の会話が成り立つことが考えられます。全部韓国語だと思ってください。
A: そうそう、昨日この本を買ったんですよ。
B: 네. [ネ]
A: すごく気に入ったんですね。
B: 네.
A: だけど、ちょっと高すぎたんですよ。
B: 네.
A: いくらだったと思います?
B: いくらだったんですか。
A: 1万円だったんですよ!
B: 네? [ネ?]
A: だからクレジットカードで払ったんです。
B: 네...
A: それでもすごく好きなんです。TalkToMeInKorean.comの先生のうちの1人、チェ・キョンウンが書いた本なんですから。
B: 네...
上の例でもわかるように、네 [ネ] はマルチプレーヤーだと言えます。
はい。/そうです。
にもなりますが、さらに
なるほど。/わかりました。/ここにいますよ!(誰かが読んだとき)/などなど…
を意味することもあります。※これは日本語でも同じですね。
맞아요.
네 [ネ] や 아니요 [アニヨ] は物事の真偽よりも同意や意見の不一致を意味し、また네が「なるほど。」や「そうか!」といった意味をもつため、韓国人はよく네 [ネ]の後に맞아요 [マジャヨ] をつけます。
네, 맞아요. [ネ, マジャヨ.] = はい、そうです。
これは、単に頷いて聞いているだけではなく、はっきりと強く「そうですね」と表現するためのものです。
再び、네 について
네のすごい点は、今まで見てきた使い方に加え、「何て言いました?」という表現にもなります。
誰かがあなたに話しかけていますが、よく聞こえない、またはあまり注意を払っていなかったとしましょう。そんな時、“네?” [ネ?] という表現で「何ですか?」「何と言いましたか?」「よく聞こえませんでした」を表すことができます。また、驚きを表すためにも“네?”を使うことができます。
A: プレゼントを買ってきたんだ。
B: 네? [ネ?]
A: プレゼントを買ってきたんだってば。
B: 네?
A: もう忘れて。
B: 네?